税理士事務所勤務時代、経営コンサルティングに興味を持ち、当時上場したばかりの船井総合研究所のコンサルタントスクールへ通う。船井幸雄先生からも直接教えを受ける。
税務顧問担当先の社長に経営コンサルティングを実践するも、「お前は経営の現場を知らない」という一言で一念発起。すべてを捨てて一から経営の実践を行うべくコンビニエンスストアを開業。
システム化されたコンビニ経営と自ら積み上げた学習がマッチし、売上伸び率日本一を獲得、チェーン本部からハワイ旅行に招待される。
やがて酒なしタバコなしのコンビニの限界を迎え、業績は下降し始める。自ら経営改善策を実施するも、チェーン本部のマニュアルに阻まれ手足を縛られる。
最後にはチェーン本部との意見対立が先鋭化、年末のある日、チェーン本部社員15人ほどに店を乗っ取られ、私は朝から深夜まで監禁される。小さな部屋で各種書面に署名させられ、経営破綻。借金2000万円。妻子あり。無職無収入。
無職無収入からの新たなる出発は、何らかの看板を手に入れること。資格と取ろうと勉強を始めるが、お金もなければ場所もない。
自転車のハンドルに行政書士のテキストを括り付け、移動しながら通読。車屋の倉庫の一角を借りて勉強スペースを確保、机は廃キャビネット、椅子は廃バッテリーを積み上げ段ボールを被せる。電気もなかったので勉強できるのは日中だけ。
行政書士試験には一発合格、即開業。当面の収入を確保するため、早朝から正午まで市場でアルバイト、昼から深夜まで行政書士の営業と業務。
資格は行政書士ながら、主力業務は自らの経験と積み上げた学習をバックボーンとした中小企業の経営改善支援。